皆様こんにちは、歯科助手の雛田です。

妊娠がわかった瞬間、多くの方が心配になるのは「歯医者さんに行っても大丈夫？」ということです。
お腹の赤ちゃんのことを思うと、つい治療を後回しにしたくなるもの。でも実は、妊娠中こそ歯科のケアが大切なのです。

妊娠中に起こりやすいお口のトラブル

妊娠中はホルモンバランスの変化やつわり、食生活の変化などで、口の中の環境が敏感になります。

代表的なトラブルは３つあります。

• 妊娠性歯周炎：妊娠中のホルモン変化で歯ぐきが腫れやすくなる

• むし歯：つわりで歯磨きがしにくくなったり、甘いものを摂りやすくなる

• 口内炎や口の乾燥：ストレスや水分不足でも起こりやすい

これらは早めにケアしておかないと、治療が複雑になったり、全身の健康にも影響を与えることがあります。

妊娠中に受けても安全な治療は？

妊娠中でも、適切な時期と方法を守れば歯科治療は安全に受けられます。

1. 安全な時期

• 妊娠初期（〜15週頃）：赤ちゃんの臓器が作られる時期なので、可能であれば治療は応急処置に留める

• 妊娠中期（16〜27週頃）：安定期で、最も治療に適した時期

• 妊娠後期（28週〜）：長時間の治療は負担になるため、短時間で済む治療やクリーニング中心

2. 治療の種類

• 定期的なクリーニング・歯石除去：安全で推奨される

• むし歯の応急処置：必要に応じて局所麻酔を使用

• レントゲン：どうしても必要な場合は防護用エプロンを着用して安全に撮影

※麻酔や薬も、妊娠に配慮したものを選んで使用します。

つわりがあっても歯磨きは大切

つわりで歯磨きがつらいと、どうしても口内ケアが後回しになりがちです。でも、ここで手を抜くと歯周病やむし歯リスクが一気に高まることがあります。

工夫のポイント：

• 少量の水でうがいをするだけでも口の中は清潔に

• やさしい味の歯磨き粉やフッ素入りジェルを活用

• 食後に水で口をすすぐ習慣をつける

無理に長時間磨く必要はありません。短く、やさしくが大切です。

妊娠中の歯科治療のメリット

• お口の健康を守ることで、早産や低体重児出産のリスク低減にもつながる

• むし歯や歯周病の治療を妊娠前後に先送りする必要がなくなる

• 出産後の育児に集中できる（痛みやトラブルで慌てなくて済む）

つまり、妊娠中のケアは、ママだけでなく赤ちゃんの健康にも直結しているのです。

⭐︎まとめ「安心して受けられるケアで、ママと赤ちゃんを守る 」

妊娠中の歯科治療は、タイミングと方法を工夫すれば安全です。定期的なクリーニングや早めの治療で、むし歯や歯周病を予防することは、ママと赤ちゃんの健康を守る大切なステップ。
もし不安や疑問があれば、遠慮せずに歯科医師に相談してください。THE DENTALでは、妊婦さんにも安心して通っていただける環境づくりを心がけています。ぜひお子様とお母様のサポートをさせていただければと思います。