JOURNAL
マスクの季節こそ気をつけたい「口臭ケア」
皆様、こんにちは。歯科助手の雛田です。
マスクをしていると、ふとした瞬間に「ん?自分の息、ちょっと気になるかも…」と感じること、ありませんか?実はそれ、マスク生活で多くの人が感じている、あるあるなんです。
普段は気づかない自分の息のにおいが、マスクの中でこもることでわかりやすくなるこれが、いわゆるマスク口臭です。
でも、だからといって焦らなくても大丈夫です!
少しのケアで、口臭の多くは防ぐことができます。
今日は、マスクの季節こそ意識したい「口臭ケア」のポイントをお伝えします。
マスク口臭の正体は乾燥?
マスクをしていると、口の中が潤っているように思えますよね。でも実はその逆なのです。マスクの中は呼気で温かくなるため、口呼吸が増えやすく、唾液が減りやすいんです。唾液が少ないと、口の中の自浄作用(洗い流す力)が弱まり、細菌が繁殖しやすくなります。これがにおいの原因のひとつ。
特に、長時間マスクをつけっぱなしにしていると、口の中がどんどん乾いていきます。意識的に「鼻で呼吸する」こと、そして「水分をこまめにとる」ことが、マスク時代の口臭ケアの基本です。
歯磨きだけじゃ足りない?見落としがちな原因
もちろん、歯磨きが不十分だと食べかすやプラーク(歯垢)がにおいのもとになります。でも、意外と見落としがちなのが「舌の汚れ(舌苔)」です。毎日歯を磨いていても、舌苔が残っていると口臭の原因になります。
対策としては、専用の舌ブラシでやさしく奥から手前へ1〜2回なでる程度でOK。強くこすりすぎると舌を傷つけることがあるので注意しましょう。
朝の寝起き口臭は誰にでもある
寝ている間は唾液の分泌が減るため、どんな人でも朝は口臭が出やすい状態です。それは健康な人でも自然なこと。
朝起きたらまずコップ一杯の水を飲むこと、そして朝食前に歯磨きをするのがおすすめです。(食後よりも前に磨くことで、夜の間に増えた細菌をリセットできます。)
隠すより整えるケアを
マウスウォッシュやミントタブレットで口臭を一時的に抑えることはできますが、それはあくまで「においを覆う」ケア。
根本的な解決には、お口の環境を整えることが大切です。
ポイントは3つ。
-
歯と歯ぐきの健康を保つ(歯周病予防)
-
舌や口腔内の清潔を保つ(舌苔ケア)
-
唾液の流れをよくする(水分補給・噛む習慣)
特に歯周病は、口臭の大きな原因になります。
「歯ぐきが腫れている」「血が出る」「口の中がネバつく」などのサインがある場合は、歯医者さんでチェックを受けましょう。
お口のにおいバランスを整える習慣
実は、口臭は完全にゼロにはなりません。
誰にでも、その人特有の自然な息の香りがあります。
大切なのはにおわないことよりも、清潔で心地よい状態を保つこと。
そのためにおすすめしたいのが、
・毎日の歯磨き+フロス(または歯間ブラシ)
・食後の水分補給
・よく噛んで食べる
・定期的なクリーニング、メインテナンス
これらを続けることで、口の中の環境が整い、結果的に口臭も感じにくくなります。
マスクを外すその前に
これからの季節、暖房による乾燥や水分不足で、口臭リスクは高まりがちです。「マスクの中で気づいた息のにおい」は、体からのちょっとしたサインかもしれません。そのままにせず、お口の健康チェックのきっかけにしてみてください。
歯医者では、歯のクリーニングだけでなく、舌や歯ぐきの状態、唾液の量なども見てくれます。
自分では気づきにくいお口のにおいの原因も、プロが見ればすぐにわかることがあります。
まとめ:清潔な息は「健康の証」
マスクで息を感じる機会が増えた今こそ、
自分の口とじっくり向き合うチャンス。
息がきれいになるということは、お口が健康であるということ。口臭ケアは、美しさと健康、どちらにもつながる前向きな習慣です。
マスクを外したその瞬間、清潔な息とともに笑顔を見せられるように今日から、ちょっとだけお口のケアを意識してみませんか?











