JOURNAL
なぜ歯並びは崩れる?大人の矯正が増えている理由
皆様、こんにちは。歯科助手の雛田です。
最近、「大人になってから矯正を始める人」がとても増えています。
実はTHE DENTALでも、矯正をご相談される患者さまの多くが20〜50代。「子どもの頃にやっておけばよかった…」と話される方もいれば、
「大人になって急に歯並びが気になりはじめた」という方も少なくありません。
では、なぜ歯並びは大人になってから崩れてくるのでしょうか?
その理由と、大人の矯正が支持される背景について、お話しさせていただきます。
大人になって歯並びが崩れる“意外な理由”
子どもの頃はきれいだったのに、
気づくと前歯が重なってきたり、隙間ができたり。
そんな変化の背景には、いくつかの要因があります。
1. 歯ぎしり・食いしばりによる力の偏り
現代人に非常に多いのが、無意識の噛みしめ。
ストレス、長時間のデスクワーク、スマホ姿勢などが影響し、
歯に想像以上の力がかかっています。
この力が一部の歯に集中すると、
歯が少しずつ動いてしまう → 歯並びの崩れにつながる
という流れが起こります。
2. 加齢とともに“骨”も変化する
歯が生えているのは“歯槽骨(しそうこつ)”という骨。
年齢とともに骨の密度が変わると、歯の支え方にも微妙な変化が起きます。
その結果、歯が前に倒れたり、隙間ができたりすることがあります。
3. 歯を失った後の放置
抜けた歯をそのままにしておくと、
隣の歯が倒れてきたり、噛み合う歯が伸びてきたりします。
これも歯並び全体の崩れの大きな原因。
4. 生活習慣・癖
-
頬杖、片噛み、下を向く時間が長い(スマホ・PC)、舌の癖(舌で歯を押す)こうした“無意識の癖”が積み重なると、歯はゆっくり動いていきます。
大人になって矯正を始める人が増えている理由
では、なぜ今、大人の矯正が増えているのでしょうか。
1.マウスピース矯正の進化で「目立たない」治療が可能に
「矯正=金属のワイヤー」というイメージは過去のものに。
透明で薄いマウスピースは、装着していてもほとんど気づかれません。
人前で話す仕事の方でも始めやすくなりました。
2.デジタル技術の発達で治療がしやすい時代に
歯の動きを3Dでシミュレーションし、
治療の経過やゴールがイメージしやすくなっています。
“未来が見える”安心感が、後押しになっています。
3. 口元への関心が高まっているマスク時代の影響で、
「外した時の口元の印象が気になる」という声が増えました。
Z世代から40〜50代まで、幅広い世代が興味を持つようになっています。
4.噛み合わせの大切さを知る人が増えた
歯並びは見た目以上に、噛みやすさ・健康寿命に影響します。
・奥歯への負担
・顎の疲れ
・肩こり
・虫歯・歯周病のリスク
こういったトラブルへの理解が深まり、
「将来のために今整えておきたい」という方が増えています。
矯正治療は大人でも遅くないどころか、むしろメリットが多い
「もう大人だから…」と遠慮される方もいますが、そんなことはありません。大人の矯正にはこんな良さがあります。
-
自分の意思で丁寧に取り組める
-
清掃習慣が安定していて結果が出やすい
-
マウスピースで生活への負担が少ない
-
無理にスピードを求めず、精度を重視できる
むしろ、今だから整えられる歯並びも多くあります。
矯正治療はただ並べるだけの治療ではありません。
私たちが重視しているのは、
見た目 × 噛み合わせ × 長く続く健康
この3つがバランスよく揃うことです。
-
精密検査による細やかな診断
-
安定した横顔の設計
-
マウスピース・ワイヤー、両方の特性を理解した治療計画
-
治療途中の繊細な微調整
一本一本の歯が本来の役割を果たし、
その人らしい自然な笑顔がつくれるように。
そんな“矯正の質”にこだわっています。
気になった時が、はじめどき
歯並びが崩れてきた理由は、
年齢のせいだけではありません。
毎日の積み重ねや癖、生活スタイルの変化が影響していることも多いのです。だからこそ、気になった今が一番のスタートライン。
「私の歯並びも整う?」
「マウスピースでできる?」
そんな小さな疑問でも、遠慮なくご相談ください。
当院では月に1回、第3日曜日に矯正専門医が無料相談を行なっております。ご予約お待ちしております。











