JOURNAL
身体全体を蝕む歯周病
みなさまこんにちは 受付の松本です。
1月も残すところ、今日を含めあと2日となりました。
お正月を迎えてから1ヶ月過ぎるのがとても早く感じます。
まだまだ予断ができない状況ではありますが、みなさま体調に十分にお気をつけてお過ごしください。
では、本日も歯周病についての記事を記載していきます。
歯周病はお口の中だけの病気ではなく、全身疾患と関わりがあることが近年わかってきました。
具体的にどのような全身疾患と関わりがあるのかをお伝えいたします。
●糖尿病
糖尿病は生活習慣病の中でも罹患率1位の病気です。
歯周病菌の出す毒素や炎症物質が血液中に入り込むと、インスリンの働きを妨げます。
インスリンは膵臓から出るホルモンで、血中の糖の濃度を調節するホルモンです。
インスリンの調節ができなくなると、高血糖状態となります。
●呼吸器疾患
嚥下(えんげ:飲み込みのこと)や咳反射(がいはんしゃ)が低下している方は、飲食物や唾液と共に気管へ歯周病菌が入り込み、肺炎を引き起こすことがあります。
歯周病菌のなかには、誤嚥(ごえん)により気管支から肺にたどり着く着き誤嚥性肺炎を引き起こす場合もあります。
高齢者の死亡原因でもある誤嚥性肺炎も歯周病と深い関わりがあります。
●心臓・血液疾患
歯周病菌が血液中に入ると、動脈の壁を傷つけたり、動脈硬化を引き起こします。
動脈硬化が進行すると、血流が滞るので血栓を形成し、心筋梗塞を引き起こす原因をつくります。
また、心臓から出る大動脈は首・脳に直接繋がっているため、心臓や首の血管(頸動脈)でできた血栓が脳の血管に飛んでいき、脳梗塞を引き起こす原因となります。
●細菌性心内膜炎
心臓には血液の逆流防止のための弁という機能があります。
心臓の弁や人工弁に用いられる人の心内膜は、歯周病菌が付着しやすい部分です。
歯周病菌が付着し増殖すると、心内膜炎、心臓発作の危険があります。
●早産・低体重児出産
歯周病菌はエストロゲンという女性ホルモンが大好きです。
妊娠中はエストロゲンが豊富に出ており、歯周病になりやすい時期でもあります。
歯周病菌の出す毒素や炎症物質が高まると、子宮の収縮を促します。
その結果、早産や低体重児出産を引き起こすことがあります。
歯周病は罹患してすぐに全身に症状が出てくるわけではありません。
何ヵ月・何年もかけて歯周病を放置すると全身にまで影響します。
ですので、歯周病を早期に発見し、早期に治療と予防をすることで様々なリスクを下げることができます。
歯周病の予防には毎日の歯磨きがとても大切です。
正しいブラッシングのやりかたを毎日実施することがとても効果的です。
ぜひ歯医者に足を運んでいただき、正しいブラッシングのやりかた・歯ブラシの選び方をお伝えしたいと思います。
経験豊富なスタッフが丁寧にご説明いたします。
その他、お困りごとがあればなんなりとTHE DENTALへお申し付けください。