2022.02.15 医院コラム

コーラに注意しないといけない訳

「コーラに注意」の文字

歯に関する飲食の話題で、昔からよく目にするものにコーラの話があります。
炭酸飲料の中でも特にコーラに注意という話を、皆さんも聞いたことがあるんではないでしょうか。

コーラが好きな人は、子供から大人までたくさんの人がいると思います。
私の友人にも、コーラのペットボトルを箱買いしているという人もいます。

大人気のコーラですが、その反面で健康のために注意しなければいけない点があります。
もちろん絶対に飲んではいけないということではありません。
炭酸飲料や甘い飲み物はたくさんありますが、中でもコーラに限定することには理由があります。

酸性度の高い食生活

「炭酸飲料で歯が溶ける」と簡単に書かれてしまうことがありますが、まず歯が溶ける原因となるのは”酸性の強い食事”を続けたり、”口腔内が酸性に偏った状態が長く続く”ことです。
・酢の物料理
・コーラ
・柑橘類の果樹入りの飲み物や柑橘系のフルーツ
・スポーツドリンク
・ワイン
・栄養ドリンク

これらを過剰に摂取したりダラダラと長時間飲食することで、口腔内が酸性の状態が続いていきます。
酸性の状態が続くことにより、歯の表面を形成しているエナメル質を弱体化させ薄くなります。
エナメル質の下にある象牙質は柔らかく、むき出しになってしまうとどんどん薄くなっていってしまいます。
これが言われている、歯が溶けるということになってきます。

コーラに限定する理由

なぜ特にコーラに重要視しているかは、その成分にあります。

まず”砂糖”です。
1日の砂糖摂取量の目安は25gと言われています。
コーラ500mlに含まれている砂糖は、約57gです。

単純に砂糖の量だけでも、歯を溶かし虫歯の原因になり得ます。

そして更なる理由とされているのが”リン酸”です。
リン酸にはカルシウムを吸収するのを妨げる作用を持っています。
リン酸は摂取しすぎると体内のカルシウムとくっついて、体外に出て行ってしまうのです。

つまりゼロカロリーのコーラにもリン酸は含まれているため、歯を溶かす原因になり得るのです。

絶対ダメではない

コーラをメインとするこれらのものも、絶対に飲んだり食べたりしてはいけないわけではありません。
なにごとも節度が大切です。

・寝る前に飲まない

・長時間飲み続けない

・時間をあけてしっかり歯磨きをする

この点に気をつけて、過剰な量を取りすぎないことがポイントになります。

シュワシュワと爽快感のある炭酸飲料は、誰でも「飲みたい!」と思うときがあると思います。
飲み過ぎ食べ過ぎ・ダラダラ飲みに注意して、適度に楽しみましょう。

歯科衛生士 小川

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