JOURNAL
赤ちゃんの歯に必要なもの
みなさまこんにちは 受付の松本です。
3月に入り、いよいよ春の訪れを感じますね!
以前のブログでも歯の大元はお母さんのお腹の中、つまり胎児の時期からつくられているというお話をさせていただきました。
今日は赤ちゃんの歯のために必要な栄養素についてお話いたします。
乳歯の歯胚(歯の芽)は妊娠7週ごろからできはじめます。
また、赤ちゃんの顎の骨は妊娠6週ごろにはつくられてはじめます。
その後、歯が固くなってくる石灰化というものが起きてきて、歯を強く固くしていきます。
赤ちゃんの骨や歯は、お母さんの体から供給される栄養素からつくられていきます。
ですので、お母さんである母体の栄養が胎児に直結しております。
妊娠期の歯の成長のためにはどのような食べ物がよいのでしょうか?
赤ちゃんのために必要な栄養素
●カルシウム
歯の石灰化を促す栄養素です。
ひじき、プロセスチーズ、しらす干し、米、牛乳から摂取できます。カルシウムは特に意識しないと不足しがちな栄養素のひとつとなっております。
母体の血中カルシウム濃度が不足すると、補うために母体の骨からカルシウムが赤ちゃんへ供給されはじめます。
そうすると、一時的に母体側の骨のカルシウム量が減少してしまいます。
●リン
カルシウムと共に歯の石灰化を促す役割をおこないます。
ひじき、プロセスチーズ、牛肉、豚肉、卵から摂取できます。
●たんぱく質
歯胚(歯の芽)を育てます。
魚、卵、牛乳、豆腐から摂取できます。
●ビタミンA
歯の表面のエナメル質の基礎をつくります。
豚肉、ほうれんそう、にんじんから摂取できます。
しかし、妊娠中のビタミンAのとりすぎはお腹の赤ちゃんに影響を与えることがありますので、ビタミンAを多く含む食品のとりすぎには注意が必要です。
特に、鶏レバーやうなぎなどが挙げられます。
●ビタミンC
歯の象牙質の形成を行います
ほうれんそう、みかん、さつまいもから摂取できます。
●ビタミンD
カルシウムの代謝を助けます
バター、卵黄、牛乳、きのこ類から摂取できます。
いずれの栄養素は歯や骨を作る上でとても大事な栄養素です。
しかし、なにかひとつの食品や栄養素を偏って摂取してしまっては意味がありません。
バランスのよい食事を心がけることがなによりも重要です。
バランスのよい食事にプラスして、カルシウムやたんぱく質を多く含む食品を摂取することがおすすめの摂取方法です。
最近では妊婦さん向けのサプリメントなども広く販売しておりますので、かかりつけの産婦人科の先生に確認しながらサプリメントも使い、上手に栄養素を摂取できると良いです。