2022.03.24 医院コラム

磨きにくいところにオススメな“タフトブラシ”

皆様、こんにちは。歯科衛生士の八田です。

皆様、“プラーク”という言葉を聞いたことはありますか?
プラークとは、歯の表面に付着している細菌のかたまりです。
白色または黄白色をしているので目では確認しにくいのですが、舌でさわるとザラザラとした感触があります。
プラークはネバネバしていて粘着性が強いため、歯の表面にしっかりと付着し、強くうがいしても取れません。
プラーク中には細菌が約600種類も存在しており、プラーク1mg当たりに細菌が約1~2億個存在していると言われています。
プラークはむし歯や歯周病など口の中の様々なトラブルの原因になるため、毎日のセルフケアがとても重要になってきます。

ただし、歯ブラシで時間をかけて磨いてもすべての汚れを落とすことはできません。
歯ブラシだけでは全体の汚れの61.2%しか落とせないと言われています。
どんなに時間をかけても歯ブラシだけでは限界があるのです。
そこで、活用してほしいのが“タフトブラシ”です。

タフトブラシは毛束が一束だけのブラシのため、歯ブラシの届かない細かいところを磨くのに優れています。

では、どのようなところがタフトブラシに効果的なのでしょうか?

【歯並びの悪いところ】

歯並びが重なっていることを叢生と言いますが、歯ブラシでは叢生部分までブラシが届かないためタフトブラシが効果的です。

【歯と歯の間】

歯と歯の間も歯ブラシでは磨けません。
歯と歯の間を表側と裏側から磨くようにしましょう。

【親知らず】

親知らずは一番奥に生えてくるため、歯ブラシが入るスペースがない方もいます。
また背の低い親知らずや、一部のみ顔を出している場合は歯ブラシがなかなか届きません。
そのためタフトブラシが有効です。

【矯正中の歯】

矯正をしていると、矯正器具が歯磨きの邪魔になりかなり磨きにくいです。
タフトブラシであれば、矯正器具の隙間から歯を磨くことができます。

【孤立している歯の周り】

中間の歯を抜いた場合、孤立した歯ができることがあります。
孤立している歯の周りを歯ブラシで磨くのは困難ですがタフトブラシであれば歯をグルッと1周磨くことができます。

【乳歯と永久歯の混合期】

乳歯と永久歯が混在しているときは、歯の高さが異なるため磨きにくい時期です。
タフトブラシで1本ずつ磨いていきましょう。

当院でもタフトブラシを取り扱っています!

クラプロックスのタフトブラシは、クーレン繊維というとても柔らかいながらもコシのある毛でできています。さらに先端が丸いドーム状になっているため、歯ぐきへの当たりが優しく傷付けることがありません。
また、先が尖っているタイプに比べて一度に磨ける面積が広いため、効率よく汚れを落とすことができます。

皆様もタフトブラシを毎日のセルフケアに取り入れてみてはいかがでしょうか?

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