2022.03.31 診療コラム

実は花粉症と口腔内には深い関係が

皆さんこんにちは、受付の雛田です。あっという間に3月最終日となってしまいました。春になり暖かくなってきましたが、皆さんは花粉症でお困りでしょうか?この時期は花粉症でお困りの方が多くいらっしゃると思います。花粉症の方にとっては、歯の治療はとても大変ですよね。口をずっと開けていなくてはならないため、鼻が詰まっていると鼻で呼吸できないので苦しかったり・・、一見無関係に思えますが、実は花粉症と歯には深い関係があります。今回は口腔内と花粉症の関係についてお話ししさせていただきます。

花粉症がお口の健康に関係する理由

花粉症の症状でよくあるものとして「鼻詰まり」が挙げられます。鼻が詰まると鼻で呼吸がしづらいので、口で呼吸するようになります。そうすると、お口の中が乾いてしまい、本来唾液が持つ自浄作用や殺菌作用などが発揮されなくなってしまいます。このような状態が続くと、お口の細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが上がってしまいます。お口の中は乾燥していると細菌が繁殖しやすくなりますので、歯の周りに歯周病の原因とも言われている歯垢(プラーク)がつきやすくなります。

口呼吸はなぜ良くないのか

先ほど口呼吸は虫歯や歯周病のリスクを高めるということをお話ししましたが、実は口呼吸はそれ以外にも様々なリスクがあります。成長期の段階で口呼吸をしていると、口呼吸に対応できるような歯並びや骨格になってきます。その状態が長期にわたって続くと、特徴的な顔つきの「アデノイド様顔貌」になりやすくなります。歯並びはのちに矯正治療で治すことが可能ですが、骨格が変形して成長してしまうと骨格からの改善は非常に困難と言われいます。このように、口で呼吸することは歯の健康だけでなく、体の健康や見た目にも大きな影響が出てきます。

花粉症で歯が痛くなることも

花粉症では鼻の症状が起こると、歯には異常がないのに上の奥歯が痛く感じられることがあります。その理由として、上奥歯の上方に「上顎洞」と呼ばれる副鼻腔の一つがあり、花粉症による鼻の炎症が原因でその部分まで炎症を起こしてしまうことがあるからです。もし、花粉症の時期に、ズーンと重苦しい様な上奥歯の痛みがある場合、上顎洞炎を起こしている可能性も考えられますので、一度歯医者さんを受診してみるのもいいと思います。

花粉症の時期とお口のケア

お口を乾燥させないように水分をこまめに摂取したり、歯石を作らないようにこまめに歯磨きを行う、ガム(キシリトール入りのもの)などを噛んで唾液の分泌を促すなどの対策を行ってお口の健康を保ちましょう!

歯でお困りのことやご相談したいことなどございましたら、お気軽に当院へいらしてください。お待ちしております。

 

 

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