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歯肉炎の原因とは
皆さんこんにちは、受付の雛田です。
本日は歯肉炎についてお話ししたいと思います。歯肉炎という言葉はよく耳にするかと思います。歯周病との違いや、なにが原因なのか、予防なども含めお話しさせていただきます。まずは歯肉炎とはどういう状態のことを言うのかご説明いたします。
歯肉炎とは
歯肉炎とは文字通り歯肉(歯茎)の炎症が起きている状態のことをいいます。歯肉炎の根本的な原因は、磨き残しによる歯石や歯垢です。歯石や歯垢は細菌の塊で、その細菌が活発になって炎症を起こすと、歯肉炎になります。ストレスや疲労で免疫力が低下すると、唾液の分泌量が減り、唾液には「細菌を洗い流す」「細菌の活動を抑制する」などの働きがあるため、唾液の減少によって口の中の細菌が活発になり、歯肉炎が引き起こされます。
歯肉炎の症状はどのようなものか皆さんも一緒にチェックしていきましょう。
歯肉炎の悪化の過程として
①歯茎に炎症が起きる
②炎症によって歯周ポケットが深くなっていく
③歯を支える骨が溶けて歯が大きくグラつき始めるといった過程で症状が進行していきます。
日常生活から考えられる原因
普段の生活から考えられる原因で挙げられるのは、不十分な歯磨きです。歯磨きやうがいがしっかりできていなかったりすると口の中に食べかすが残ってしまいます。すると歯垢がつくられ、それが溜まり歯石になってしまいます。これらが悪化を引き起こす原因です。また、口の中が乾燥していたり、歯並びや噛み合わせが悪いなど様々な理由があげられます。
健康な歯肉は、薄いピンク色、引き締まっていて弾力がある、出血しない、腫れていないなどです。それに比べて炎症した歯肉は、暗赤色、腫れてブヨブヨしている、出血するなどが特徴としてあげられます。
歯肉炎の症状
軽度の症状として、痛みなどはさほどありませんが、歯肉が赤く腫れて歯磨きなどの刺激で出血することがあります。
中度の症状として、軽度の症状にプラスして歯がグラグラしたり、歯が浮くような感覚になり、硬いものが噛みにくくなります。これ「歯周炎」と呼ばれる状態です。歯を支えている骨が少しずつ溶けていることで、上記のような症状を引き起こします。
重度の症状として、歯が本格的にグラグラして食べ物が食べにくくなります。また、歯肉から膿が出たり口臭がひどくなり歯肉が下がって歯の根が見えてきます。これは歯の骨がほとんど溶けて歯周ポケットの溝もかなり深くなっていることで上記のような症状を引き起こしています。
軽度に歯肉炎であれば、セルフケアでお口の中を清潔に保つことで治せる場合があります。丁寧な歯磨きで、歯石や歯垢が溜まらないようにしましょう。ただし改善が見られない場合は歯医者さんに相談しましょう。セルフケアではどうしても落とせる度合いが限られてしまうので、歯医者でクリーニングを受けることで隅々まで落とすことができます。
早めに受診することで、症状の悪化を防ぐことができます。また、症状が軽いうちに治療すれば治療にかかる時間や費用も軽減されます。ご自身への負担を軽減させるためにも早期受診をおすすめいたします!歯肉炎や他にお口の症状でお悩みの方がいらしたらぜひ当院にいらしてください。