2022.06.21 診療コラム

虫歯予防対策の食べ物

皆様こんにちは、受付の雛田です。
糖分をたくさん含む食べ物や、歯にくっつきやすいものなどは虫歯になるリスクを高めてしまいますよね。では、その反対に虫歯の予防効果が期待できる食べ物は一体、どんなものがあるのでしょうか。本日は、虫歯の予防につながる食べ物についてお話しさせていただきます。

まず、歯を健康に保つためにはどういった栄養素が必要なのでしょうか。
歯の原料となる「カルシウム」、歯の表面を覆うエナメル質を強化する「ビタミンA」、歯の主体となる象牙質をつくる「ビタミンC」、歯磨き粉などにも使われ、飲み物にも含まれるものがある「フッ素」などが必要な栄養素としてあげられます。

虫歯になりやすい食べ物

最も歯に悪いものとしてイメージできる食べ物は、糖分を多く含んだチョコレートや砂糖菓子などを想像される方が多いのではないでしょうか。
これは間違いではございません。多く摂取すると虫歯になりやすい食べ物の条件をまとめてみました。

◎レモンなどの柑橘類
これらは酸性の食べ物で含まれている強い酸が歯に悪影響を及ぼしています。日常的に摂取されている方は注意が必要です。食べ過ぎには注意をし、食後にお水でお口を濯ぐなどのケアが大事です。
◎チョコレート、キャラメル、飴
糖分を多く含み、歯にもくっつきやすい食べ物の代表的なものです。
お口の中にも残留しやすいものなので、しっかりと歯磨きなどのケアをするようにしてください。

虫歯予防に期待ができる食べ物

糖分が少ないもの、お口の中に残留しにくいもの、食物繊維が豊富なものなどが挙げられます。実は、食物繊維には唾液の分泌を促す効果と歯の表面の汚れを落とす効果があります。食物繊維を多く含む食べ物を具体的にあげてみます。
野菜類:ごぼう、さつまいも、キャベツ、ほうれん草
豆類:大豆、ひよこ豆、えんどう豆
海藻類:ひじき、わかめ、昆布

また、野菜中心の食習慣にすることによって虫歯予防効果に期待ができます。これには酸性とアルカリ性が関係しています。身体の状態をアルカリ性にしておくと唾液の働きが良くなり根本的に虫歯になりにくい体質になります。食べ物ごとに酸性とアルカリ性を分けてみると以下のように分類されます。

酸性:豚肉、牛肉、鶏肉、マグロ、鮭、白米など
アルカリ性:大豆、いんげん、昆布、ほうれん草など

カルシウムが摂取できるなど、健康の良いとされているチーズですが、実は虫歯の予防になることをご存知でしたか?
WHO(世界保健機関)の報告によると、チーズは食品の中で科学的に虫歯予防効果が最も高いランクに分類されています。

チーズと虫歯予防の関係

お口の中の酸が歯を溶かす「脱灰」と、歯を守る「再石灰化」がバランスよく取れていることが歯の健康にとって大切だとされています。脱灰状態になっても再石灰化が行われないことで、歯の表面からカルシウムが溶け出して虫歯が始まります。チーズには口内をアルカリ性に変化させる効果があります。つまり、チーズを食べることで口内の酸性化を防ぎ、虫歯が生まれづらくなるということです。そして、チーズは歯の再石灰化を手助けします。チーズに多く含まれるリン酸カルシウムが虫歯菌が出す酸によって溶け出した歯のカルシウムやミネラルを補充するためです。チーズの種類ですが、チェダーチーズや、ゴーダチーズなどのハードタイプのチーズが推奨されています。

今回は、虫歯予防に効果的な食べ物についてご紹介いたしました。
ただし、虫歯予防の食べ物を食べているからといって安心してはいけません。これにプラスして、毎食後の歯磨きや歯科医院での定期的なメンテナンスなどもしっかり行い、お口の中の健康を守っていきましょう。