2022.07.03 診療コラム

矯正について

こんにちは歯科衛生士の松本です。

矯正治療についてお話しします。

●ブラケット装置(唇側矯正)金属製や透明、白のブラケットを歯の表面に張り付けワイヤーを通して少しずつ歯を移動させていきます。
よく使用される装置であり、口を開けた時に矯正をしていると分かりやすい矯正方法です。
●ブラケット装置(舌側矯正)使用する道具は歯の表面に装着する矯正と同じで、歯の裏側に張り付けて行う方法です。表面に装着する方法と比べると見えにくいというメリットがあり、見た目が気になる方に選ばれています。
●マウスピース装置患者さんの歯型を採取しプラスチック製のマウスピースを作成し、定期的にマウスピースを交換しながら歯を移動させる方法です。透明なマウスピースなので付けていることが目立たず矯正治療中であることが気づかれにくいです。ブラケット装置(舌側矯正)による矯正のメリット・デメリット
【メリット】
●歯の表面に装着する方法と比べると虫歯になりにくい矯正装置を着けると歯磨きがしにくく、歯垢が溜まりやすいので虫歯になりやすくなってしまいます。しかし、歯の裏側のエナメル質は表面と比べると3倍程度厚く、常に唾液に触れているため食べ残しを洗い流してくれたり、唾液の殺菌作用などにより虫歯の菌が繁殖しにくい環境になるため虫歯になりにくいのです。
●舌の癖が改善する可能性がある出っ歯になる要因の一つに舌で前歯を押すという行動が関係していることがあります。この舌で前歯を押す癖があると矯正で歯並びを綺麗にしても後戻りにより再度出っ歯になってしまう可能性があります。しかし、舌側に矯正装置があることで前歯を押すという舌の癖を防止する役割にもなるのです。
【デメリット】
●発音に影響することもある舌が歯の裏の装置に触れるので、装置が邪魔になり以前のように発音がしにくい場合があります。ただし、矯正装置に1ヵ月程度で慣れるため、発音に影響することも解決されます。
●唇側矯正と比べると費用が高額になる唇側矯正は既製品のブラケットの中から患者さんに合った物を使用します。一方、舌側矯正は歯の裏の形が複雑なため、患者さん一人ひとりの歯並びに合わせて特注で作成します。また、唇側と比べると作業がしにくく調整など治療時間も長くなるので治療代が高くなってしまいます。
違和感や舌に痛みがでることがある装置を取り付けると違和感がでたり、無意識のうちに舌が装置に触れて舌に傷ができたり、口内炎ができたりして痛みがでることもあります。

●慣れるまで食事がしにくい硬い物が噛みづらかったり、歯と矯正装置の隙間に食べ物が挟まったりして慣れるまでは食事がしにくい傾向があります。
マウスピース矯正(インビザライン)による治療のメリット・デメリット【メリット】
●透明で目立たない透明で薄いプラスチック製のマウスピースを使用するので、周りに矯正をしていることに気づかれにくいです。

●自分で取り外せるので衛生的マウスピース型カスタムメイド矯正(インビザライン)は取りはずしが可能な矯正装置です。マウスピースを取り外して普段通りに歯磨きができるのでブラケット装置と比べて虫歯・歯周病のリスクを軽減できます。また、歯の動きに合わせて定期的に交換する使い捨てタイプなので、いつも清潔な状態で使用できます。

●食事が普段通りにできるブラケット装置は食べ物が挟まったり、噛みにくかったりすることもあります。しかし、インビザラインは取り外して食事ができるので今まで通りに食事が楽しめます。
●通院回数が少ないブラケット装置型矯正は調整での通院の他に、ブラケットやワイヤーが外れたなどのトラブルが多くなってしまいその度に通院が必要になってしまいます。マウスピース型カスタムメイド矯正(インビザライン)は1~3ヶ月に1度通院していただいて、ご自宅で7~14日ごとにマウスピースを交換します。トラブルもほとんどなく、急な通院の必要が少ないため通院回数が少なくなります。
【デメリット】

●1日の決められた装着時間がある1日20~22時間は装着することが推奨されます。装着時間が短いと計画通りに歯が動かないなど、治療期間や効果に悪影響を及ぼすことがあるので自分できちんと装着時間を管理ができることが大切です。