2022.07.15 診療コラム

フロス 歯間ブラシについて

デンタルフロスの特徴

デンタルフロスは、ナイロンやポリエチレンなどの繊維で作られた糸状のアイテムです。
好きな長さにカットして利用します。
歯と歯の間に糸を通し、ノコギリのように往復させて歯垢や食べカスを取り除きます。全ての歯と歯の間に使用でき、隙間が細い前歯などでも問題なく掃除可能です。

糸巻きタイプとホルダータイプの2種類があります。

歯間ブラシの特徴

歯間ブラシは、持ち手の先に針金とナイロンの毛がついているブラシのことです。複数のサイズがあるので、自分の歯に合わせたものを選べます。歯と歯の隙間にブラシを入れて磨くことで、食べカスを取り除けます。

奥歯の間や歯と歯ぐきの間を掃除可能です。無理に歯と歯の間を通そうとすると、歯ぐきを傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシを使うメリットは以下の2つです。

  1. 歯垢除去率が上がる
  2. 口臭を予防できるメリット1】歯垢除去率が上がるデンタルフロスや歯間ブラシを使うと歯垢除去率が上がります。
  • 歯ブラシのみ:58%
  • 歯ブラシ+デンタルフロス:86%
  • 歯ブラシ+歯間ブラシ:95%歯ブラシだけでは届かない場所にある歯垢を取り除けるので、虫歯や歯周病を防げる可能性が上がります。【メリット2】
    口臭を予防できるデンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、口臭を予防できます。
    歯垢が溜まっていると口臭の原因となります。
    また、歯周病になってしまった場合も、出血や膿が出てしまい嫌なにおいが発生します。余談ですが、日本人は世界の先進国の中で最も口が臭いと言われています。この一因にデンタルフロスや歯間ブラシの普及率が低いことが挙げられています。これらを効果的に使って口臭を防ぎましょう。基本的に、歯ブラシの補助としてデンタルフロスや歯間ブラシを使うのが良いです。ただし注意点もあるので把握しておきましょう。
  1. 歯肉を傷つけてしまう可能性がある
  2. 使い捨てなので費用がかかる
    それぞれ解説します。
    【デメリット1】
    歯肉を傷つけてしまう可能性があるデンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、歯肉を傷つけてしまうことがあります。特に、歯間ブラシは針金やナイロンを使っているので、毛先が硬いです。使う際に力を入れすぎてしまうと、歯肉を傷つけて出血してしまう可能性があります。また、デンタルフロスも勢いよく歯茎に当てるのは避けてください。力加減に気をつけて使用しましょう。【デメリット2】使い捨てなので費用がかかる毎日使うと費用がかさむことがあります。デンタルフロスや歯間ブラシは基本的に使い捨てです。特に、ホルダー式のデンタルフロスや歯間ブラシの使用頻度が高いと、費用負担が大きくなることがあります。ただし、お口のトラブルで歯科医院にかかればもっと負担もかかりますし、最悪の場合歯を失う原因にもなります。必要経費と割り切り、普段から予防に努めるほうが良いでしょう。

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