2023.06.29 診療コラム

虫歯って昔はどうしてたの?

皆様こんにちは。歯科衛生士の八田です。
先日、患者様からこんな質問がありました。
「昔の人って虫歯ができたらどうしてたんですか?」

今では治療法や治療器具も充実していて、痛みもほとんどなくすぐに治療ができる時代です。
そこで昔の人はどうしていたのか改めて調べてみました。

原因は歯虫?

大昔では虫歯の原因は歯の中で小さな虫が歯の歯質を食べているために起こると考えられていました。
虫歯の中で見つけられた歯虫は、おそらく歯の神経と見間違えていたようです。

江戸時代の治療法は?

江戸時代、今のような歯を削る機器はありませんでした。
そのため、虫歯になったらどうしていたかというと…
とにかく抜く!
しかも麻酔はなし!
想像するだけで痛いですね。。。
お酒を飲んで感覚を鈍らせることもあったようです。

江戸時代に歯医者さんは?

医学の専門教育を受け抜歯や口中の治療を行う「口中医」と、入れ歯のみを作る「口中入歯師」がいたそうです。

その他にもなんと大道芸人が抜歯をすることもあったそうです。
芸を披露しながら、抜歯希望者を募りその場でエイっと歯を抜いたり、歯磨き粉を売っていたようです。
恐ろしいですね。。。

とはいっても、治療を受けられるのはセレブだけだったようで、庶民は神頼みや漢方、おまじないでどうにか痛みを和らげたい方が多かったようです。
中には、大根の汁を痛くない方の耳へ注ぐという方法もあったようです。ユニークですが効果はあったのでしょうか。

日本の入れ歯は優れもの!

「口中入歯師」がつくる日本の入れ歯は、西洋の見かけを回復する目的の入れ歯に比べ、顎に良く吸い付いて噛めることが特徴的だったそうです。
木床義歯のルーツは仏師の手なぐさみから始まったそうです。
安土桃山時代頃、仏像彫刻の注文が少なくなり、義歯を作ることで生活の糧にしたのではないかとされていて、江戸時代には全国で営業をし民衆に親しまれたそうです。

いかがでしたか?

昔の人は、そもそも虫歯の原因が「虫」だと考えられていたのですね。
しかも治療法が「抜く」しか無く、麻酔もなく…。
その分、入れ歯専門の「口中入歯師」も活躍していました。

現在では、虫歯は細菌感染と原因がはっきりしています。
つまり「予防」できる時代です!

当院では最新機器エアフロープロフィラキシスマスターを取り扱っております。
14μMの粒子を歯の表面に吹き付けて、歯を傷付けずに虫歯や歯周病の原因となるバイオフィルムを徹底的に除去します。
また、エリスリトールというキシリトールよりも虫歯予防効果の高いパウダーを使用するので虫歯予防に最適です。

また虫歯治療において、当院ではレントゲンやCTなどによる正確な診断をはじめ、治療方針のご相談を行いながら治療を進めていきます。

歯を抜くプロである口腔外科医も火曜と土曜に診療を行っておりますので、歯を抜くことになってもご安心ください。

ご相談だけでもかまいません。
皆様のご来院お待ちしております。

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