2024.04.19 診療コラム

CADCAM冠について

皆さんこんにちは!今日は「CAD/CAM冠」についてお話ししていきます。CAD/CAM冠はデジタル技術で作られた歯のかぶせもののことです。

メリット

CAD/CAM冠のメリットはまず、「見た目」、つまり審美性です。審美性文化が盛んな現代、虫歯治療の記念品として口の中で輝く「銀歯」はあまり好まれませんよね。そこで、登場するのが私たちのスーパーヒーロー、CAD/CAM冠!これは自然な白い色を持ち、周囲の歯と見分けがつかないほど自然さを追求したスーパーダンプルが特徴です。 続いて、「保険適用」、つまり経済面での優位性です。費用対効果は我々の常に考慮する必要性があります。CAD/CAM冠は、その品質と美しさを考えると、非常にコストパフォーマンスが高いものと言えます。 そして、最後に「アレルギーフリー」、金属アレルギーの方にとってのメリットです。金属を全く使わない修復が可能なため、金属アレルギーの心配がないのです。

デメリット

まず、この冠の耐久性と強度について。CAD/CAM冠は、銀歯やセラミックに比べて弱く、硬いものを食べていたら割れてしまった!なんてこともあります。そして、ほとんどの病院では、その量を削るためには、歯科医が民芸品職人のように細心の注意を払って作業することです。時間より多くを削った場合、神経が影響を受け、突然、氷のように冷たいドリンクを一口飲んだときのような痛みを感じることがあります。

適用範囲の課題と進歩

もちろん、CAD/CAM冠は素晴らしいメリットがありますが、ユニバーサルな解決策ではありません。その適用範囲には一定の制限があります。全ての歯科治療にCAD/CAM冠を利用できる訳ではなく、歯が抜けてしまい、土台となるものが無い場合や、CAD/CAM冠の厚みが確保できないケースなど、さまざまな条件が考慮されます。ますます高度化している技術とはいえ、この「対象者制限」は、まだ乗り越えなければならないハードルと言えるでしょう。

結論

では、お口の中のパーフェクトなホワイトニングの未来をCAD/CAM冠とともに迎えるべきか、それともあの銀箔っぽい銀歯と一緒に昔日を懐かしむべきか、患者としての我々にはそれぞれの選択があります。結局のところ、CAD/CAM冠を採用するか否かは金属アレルギー、ご自身の口腔内に適応になるか歯科医院にて相談してください!なんにせよ、歯を削るか削らないかより、ちゃんとブラシで磨くことが大事ですよ…それだけは覚えておいてください。

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