JOURNAL
年末年始の暴飲暴食には注意!
皆さまこんにちは! 歯科助手の伊東です。
いよいよ一年の締めくくり――慌ただしくも、どこかワクワクする季節がやってきました。
大掃除に忘年会、家族との集まり……気づけば生活リズムが少し乱れやすくなるのも、この時期ならではですよね。
そして実は、年末年始はお口のトラブルが最も増えるシーズンのひとつ!
「体調に気をつけて」と同じくらい、「お口にも気をつけて」というメッセージをお届けしたい理由があります。
今日は、暴飲暴食や睡眠不足が“どうして歯や歯ぐきに影響するのか”、
そして“どう乗り切ればいいのか”、わかりやすくお話しします。
1. 暴飲暴食が招く、意外なお口のダメージ
年末年始はどうしても
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甘いもの
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お酒
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つまみ(塩分・糖分の多いもの)
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夜中の食事
が増えがちです。
そしてこれらは、むし歯・歯周病のリスクを一気に跳ね上げます。
①「食べる回数」が増えると、むし歯リスクが跳ね上がる
むし歯は “糖”ではなく“酸” で歯が溶けることが原因ですが、
甘いもの・アルコール・炭水化物はすべて酸の材料。
さらに、
食べる回数が多い → お口の中が酸性の時間が長くなる → 歯が再生する時間がなくなる
この流れが最も危険です。
たとえ少量でも、
「ダラダラ食べ」が続くと、歯はずっと溶け続けてしまいます。
② お酒が歯ぐきに影響?知られざる“アルコールと炎症”の関係
アルコールには脱水作用があります。
脱水は唾液の量を大きく減らし、細菌が増えやすくなる原因に。
また、アルコール自体が血管を広げる作用を持つため、
歯ぐきの炎症(腫れ・出血)が起こりやすくなります。
「お正月明けに歯ぐきが腫れた」という方が多いのは、このためです。
③ 夜遅い食事は“胃だけでなく歯も疲れる”
深夜の食事は寝る直前まで胃腸が働き続け、
睡眠の質を落とすだけでなく、唾液のリズムも乱れます。
唾液は
むし歯予防・殺菌・歯の修復
など、お口の健康の要。
深夜の食事は、唾液が減るタイミングと重なるため、
むし歯と歯周病のダブルリスク につながります。
2. 睡眠不足が“歯”に影響する理由
「寝不足でむし歯?」
一見関係なさそうですが、実は深い関係があります。
① 睡眠不足=唾液が減る → 細菌が増える
体は睡眠中に回復します。
睡眠不足が続くとストレスホルモンが増え、
唾液量が低下し、口内が乾きやすくなります。
乾燥したお口は菌の天国。
朝起きたときの“ねばつき”はそのサインです。
② 歯ぎしり・食いしばりが悪化しやすい
睡眠不足やストレスは、
食いしばり・歯ぎしりを強くする原因。
その結果、
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歯が欠ける
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詰め物が外れる
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歯がしみる
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顎が疲れる
などのトラブルが増えます。
年始早々、
「なんだか奥歯が痛い」「詰め物が取れた」
と来院される方が増えるのは、このためです。
3. 年末年始にやってほしい“お口のセルフケア”
忙しい時期だからこそ、
ちょっとした工夫で、お口のトラブルは大きく減らせます。
① 夜の歯磨きは最優先(5分でOK)
たとえ疲れていても、
夜の歯磨きだけは絶対に飛ばさないでください。
夜は唾液が最も減るため、
磨かずに寝る=8時間放置に近い状態になります。
② 甘いもの・お酒は“回数を減らす”のが最も効果的
量よりも回数。
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おやつはまとめて
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お酒+甘い締めのデザートの「はしご」を減らす
これだけでもリスクは大きく変わります。
③ 水をしっかり飲む
アルコールの脱水を防ぎ、
唾液の分泌も助けます。
④ 寝不足が続く時こそ「マウスピース」が守ってくれる
年末年始は歯ぎしりが悪化しやすい時期。
ナイトガードや矯正中のアライナーは、
歯を守る“ヘルメット”のような存在。
使える方はぜひ継続してください。
4. THE DENTALからのアドバイス
年末年始明けは、毎年お口のトラブルでご来院される方がとても多くなります。
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歯ぐきの腫れ
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歯がしみる
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詰め物が取れる
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噛むと顎が痛い
など、生活リズムの乱れによる影響がほとんど。
もし時間が許す場合は、
12月中にクリーニングやチェックをしておくと安心して過ごせます。
また、
「痛いわけじゃないけれど何となく気になる」
そんな時こそ早めのチェックが大切。
5. まとめ:楽しい季節を“お口も健康なまま”過ごすために
年末年始は特別な時間。
ただし、暴飲暴食と睡眠不足は
身体だけでなく、歯と歯ぐきにも確実に負担をかけます。
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食べ方の回数に気をつける
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水を多めに飲む
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夜の歯磨きは最優先
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睡眠不足が続くときはマウスピースが◎
ほんの少し意識するだけで、
あなたのお口はぐっと守られます。
THE DENTALでは、
新年を気持ちよく迎えていただくためのお口のケアを、
これからも丁寧にお手伝いしてまいります。











