JOURNAL
PGAセット症例
皆様こんにちは、歯科助手の雛田です。
「銀歯は目立つから嫌だけど、白い詰め物で本当に大丈夫?」
「奥歯は噛む力が強いと聞くし、長持ちする治療を選びたい」
今回ご紹介するのは、そんな方に知っていただきたい
PGAインレー(高カラットゴールド合金)の症例です。
見た目の派手さとは裏腹に、
実は歯に最もやさしく、長期安定しやすい材料として、今もなお選ばれ続けています。
【 症例概要 】
- 治療内容:PGAインレーセット
- 治療回数:2回
- 治療期間:1週間
- 費用:88,000円
◆ この症例の特徴
本症例の特徴は、次の4点です。
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過蓋咬合のため、咬合クリアランスがほぼ無い
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確保できたスペースは、約0.1mm
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形成はミリ単位ではなく、0.1mm単位でのシビアな設計
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対合歯はすでにゴールド修復
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今回セットした修復物はPGAインレーのため、対合歯のゴールドとは色の出方が異なる
これらの条件が重なることで、材料選択・形成・咬合設計すべてにおいて、高い精度が求められる症例でした。
◆ PGAとは?
PGAとは、高カラットの金(ゴールド)を主成分とした歯科用合金の一種です。
見た目は金色ですが、いわゆる「昔の金歯」とは少し性質が異なります。
最大の特徴は、強度としなやかさのバランスが非常に良いことです。
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薄く作っても壊れにくい
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噛む力を受け止め、歯に負担をかけにくい
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歯との適合性が非常に高い
- 経年変化が少ない
といった特性があり、
特に噛み合わせが強い方や、クリアランスが限られる症例で選ばれることが多い材料です。
◆ 治療前の状態
むし歯治療後、詰め物が必要な状態でした。
この部位は噛む力が非常に強く、素材選びによっては
・詰め物が割れる
・歯との隙間ができる
・再度むし歯になる
といったリスクが高くなります。
そこで今回は、耐久性・適合性・歯へのやさしさを重視し、
PGAインレーを選択しました。
◆ PGAインレー装着前
実際のお口の中では、形成した歯の形や周囲の歯との関係を細かく確認します。
PGAは適合が非常にシビアな材料のため、
わずかなズレも見逃しません。
◆ PGAインレー装着後
装着後の写真では、金色の詰め物が確認できますが、
歯との境目は非常に滑らかで、段差もほとんどありません。
PGAインレーは、
噛むたびにわずかにしなる性質があり、
これが歯と詰め物の間に余計なストレスをかけにくくしています。
その結果、
・詰め物が外れにくい
・歯が割れにくい
・再治療になりにくい
というメリットにつながります。
◆ 見た目よりも「歯を守る選択」
最近は白い材料が主流になり、
「金色=古い治療」と思われがちです。
しかし実際には、
PGAインレーは“歯を長く使うための治療”として、今も選ばれている材料です。
特に、
・強く噛む癖がある
・歯ぎしり・食いしばりがある
・過去に詰め物が割れた経験がある
こうした方には、非常に相性の良い治療法です。
THE DENTALでは、
「見た目が良い」だけでなく、
10年後、20年後もトラブルが起きにくいかどうかを大切にしています。
すべての方にPGAインレーを勧めるわけではありません。
ですが、その歯・噛み合わせ・生活習慣を考えたときに
最適な選択肢のひとつとして、正しく提案できることを大切にしています。
◆ 素材選びで、歯の未来は変わります
詰め物・被せ物は、
「とりあえず埋めるもの」ではありません。
どんな材料を選ぶかで、
その歯の寿命は大きく変わります。
治療方法で迷われている方は、
ぜひ一度ご相談ください。
あなたの歯にとって、本当に合った選択を一緒に考えます。











