JOURNAL
湿気の多い季節に、口臭が気になりやすくなる理由
こんにちは。池尻大橋の歯科医院「THE DENTAL」歯科衛生士廣島です。
梅雨に入り、じめじめとした日が続く季節になりました。
この時期になると、「なんとなく口の中がネバつく」「朝起きたときの口臭が気になる」「マスクをすると自分の口のにおいが気になる」というご相談が増えることがあります。
実は、湿度が高い梅雨の時期は、お口の環境にも変化が起こりやすい季節です。
「湿気が多いのだから乾燥しにくく、口臭も減るのでは?」と思われるかもしれませんが、実際はそう単純ではありません。
今回は、湿気の多い季節に口臭が気になりやすくなる理由と、ご自宅でできる対策についてお話しします。
そもそも口臭の原因は何でしょうか?
口臭にはさまざまな原因がありますが、その多くはお口の中にあります。
特に関係しているのが、
・歯垢(プラーク)
・舌の汚れ(舌苔)
・歯周病菌
・虫歯
・唾液の減少
などです。
細菌は食べかすやタンパク質を分解する際に、硫黄を含むガスを発生させます。
このガスが、
・硫化水素(卵が腐ったような臭い)
・メチルメルカプタン(玉ねぎが腐ったような臭い)
などの口臭の原因物質になります。
つまり、口臭は単なる「食べ物のにおい」ではなく、細菌の活動によって生まれることが多いのです。
梅雨に口臭が気になりやすい理由①
水分不足に気付きにくい
湿度が高い日は汗をかきにくく感じます。
しかし実際には、体は呼吸や発汗によって水分を失っています。
暑い真夏のように喉の渇きを感じにくいため、水分補給の回数が減ってしまう方も少なくありません。
すると唾液の分泌量が減少します。
唾液には、
・細菌を洗い流す
・口腔内を中和する
・自浄作用を保つ
という重要な役割があります。
唾液が減ると細菌が増えやすくなり、結果として口臭が強くなってしまうのです。
梅雨に口臭が気になりやすい理由②
口の中がネバつきやすい
患者さまからもよく聞くのが、
「この時期はなんとなく口の中がスッキリしない」
というお話です。
湿気の影響だけで直接口臭が増えるわけではありませんが、体調や生活リズムの変化によって唾液の質が変わることがあります。
特に、
・寝不足
・ストレス
・疲労
・不規則な食生活
が続くと、サラサラした唾液よりもネバネバした唾液が増えやすくなります。
ネバネバした唾液は細菌を洗い流す力が弱くなり、お口の中の環境が悪化しやすくなります。
梅雨の時期は気圧の変化や気候の影響で体調を崩しやすいため、結果として口臭にも影響が出ることがあるのです。
梅雨に口臭が気になりやすい理由③
エアコンによる隠れた乾燥
梅雨の時期は除湿や冷房を使う機会が増えます。
すると室内は快適になりますが、お口の中は意外と乾燥しやすくなります。
特に、
・デスクワーク中
・車の運転中
・睡眠中
は無意識のうちに口呼吸になっていることがあります。
口呼吸が続くと唾液が蒸発しやすくなり、細菌が増殖しやすい環境になります。
朝起きたときに口が乾いている方は、口呼吸の可能性も考えられます。
梅雨に口臭が気になりやすい理由④
歯周病が隠れていることも
口臭の原因として見逃せないのが歯周病です。
歯周病菌は強い臭いを発生させるため、
・歯ぐきから血が出る
・歯ぐきが腫れる
・口臭が続く
といった症状が現れることがあります。
そして厄介なのは、歯周病は初期段階ではほとんど痛みがないことです。
「口臭だけがサインだった」
というケースも珍しくありません。
セルフケアを頑張っているのに口臭が改善しない場合は、一度歯科医院で歯周病のチェックを受けることをおすすめします。
舌の汚れも意外な原因です
歯磨きは毎日していても、舌のケアはしていないという方も多いのではないでしょうか。
舌の表面には「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる汚れが付着します。
白っぽく見えることが多く、
・細菌
・食べかす
・剥がれた粘膜
などが集まっています。
この舌苔も口臭の大きな原因になります。
ただし強くこすりすぎると舌を傷つけてしまうため、専用の舌ブラシなどを使ってやさしく清掃することが大切です。
今日からできる口臭対策
①こまめな水分補給
喉が渇く前に少量ずつ水を飲む習慣をつけましょう。
唾液の分泌を助け、お口の自浄作用を保つことができます。
②よく噛んで食べる
噛む回数が増えると唾液の分泌量も増えます。
柔らかいものばかりでなく、しっかり噛む食事も意識してみましょう。
③歯ブラシだけで終わらせない
歯と歯の間には歯ブラシだけでは届きません。
フロスや歯間ブラシを併用することで、口臭の原因となる細菌の量を減らすことができます。
④舌のケアを取り入れる
舌苔が多い方は、舌ブラシによるケアも効果的です。
毎日1回程度で十分です。
⑤歯科医院で定期的なクリーニングを受ける
バイオフィルムは歯磨きだけでは完全に除去できません。
歯科医院でのプロフェッショナルケアによって、細菌の温床を取り除くことができます。
当院ではEMSエアフローを用いて、歯面や歯周ポケット周囲のバイオフィルム除去を行っています。
着色除去だけでなく、虫歯や歯周病予防にもつながる大切なメンテナンスです。
口臭は「お口からのサイン」かもしれません
口臭は誰にでも起こる可能性があります。
しかし、単なるエチケットの問題ではなく、お口の健康状態を知らせるサインであることも少なくありません。
「最近口臭が気になる」
「家族から指摘された」
「マスクをすると気になる」
「朝のネバつきが増えた」
そんな方は、お口の中で何か変化が起きている可能性があります。
気になる症状があれば、早めにご相談ください。
まとめ
湿気の多い梅雨の時期は、
・水分不足に気付きにくい
・唾液の質が変化しやすい
・エアコンによる乾燥が起こる
・生活リズムが乱れやすい
といった理由から、口臭が気になりやすくなることがあります。
そしてその背景には、歯周病やバイオフィルムの蓄積が隠れている場合もあります。
口臭対策は、単にマウスウォッシュでごまかすことではありません。
お口の環境そのものを整えることが大切です。
気持ちよく過ごしたい梅雨の時期だからこそ、お口のメンテナンスを見直してみませんか。
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