JOURNAL
「歯医者なんて痛くなってから行けばいい?」
皆さま、こんにちは!歯科助手の伊東です。
「歯医者は痛くなってから行けばいい。」
「忙しいから定期検診は行かない。」
「特に困っていないし、クリーニングも必要ない。」
このように考えている方は少なくありません。
実際に数年歯科医院へ通院せず、症状が出たときだけ受診するという方もいらっしゃいます。
しかし、その一方でよくあるのが、
「2年前に治療した詰め物が取れた。」
「急に痛くなった。」
「今日すぐ診てほしい。」
「今から行きたい。」
というご相談です。
もちろん歯科医院は困っている患者さんをできる限り診察したいと考えています。
しかし、すべての希望にすぐ対応できるとは限りません。
今回は、「痛くなってから歯医者へ行くことのリスク」と、「なぜすぐに予約が取れないことがあるのか」についてお話しします!
そもそも、「痛くなったら行く」では遅いこともあるということです。
虫歯や歯周病は、初期の段階ではほとんど症状がありません。
・小さな虫歯
・初期の歯周病
・詰め物の劣化
・被せ物の隙間
・歯のヒビ
これらは痛みがないまま進行することがあります。
そのため、痛みが出た時点ではすでに症状が進んでいるケースも少なくありません。
例えば、小さな虫歯であれば1回の治療で終わることもあります。
しかし放置した結果、神経まで達してしまうと根っこの治療が必要になり、治療回数も増えてしまいます。
つまり、「痛くなってから行く」という考え方は、結果的に治療期間や費用が増える可能性があるのです。
2年ぶりの来院で詰め物が取れた
歯科医院で実際によくあるケースがあります。
「以前通っていましたが、2年間来ていません。」
「クリーニングも受けていません。」
「詰め物が昨日取れました。」
「今すぐ治してください。」
患者さんとしては急なトラブルなので不安になるのは当然です。
しかし歯科医院側から見ると、その2年間の間に口の中がどのように変化しているかは分かりません。
・虫歯は進行していないか
・歯が割れていないか
・歯周病は悪化していないか
・かみ合わせに問題はないか
まずは検査や診断が必要になります。
単純に詰め物を付け直せば終わるとは限らないのです。
「すぐ診てほしい」が難しい理由
歯科医院は予約制で診療しているところがほとんどです。
その時間には、
・定期検診の患者さん
・治療中の患者さん
・根管治療の患者さん
・外科処置の患者さん
など、すでに予約している患者さんがいます。
何か月も前から定期的に通ってくださっている方の時間を変更して、急患を優先することは簡単ではありません。
もちろん強い痛みや腫れ、外傷など緊急性が高い場合は対応することもあります。
しかし、
「詰め物が取れたから今すぐ。」
「今日しか来られない。」
「予約なしでお願いしたい。」
という希望が必ず叶うわけではありません。
定期的に通院している方との違い
3か月ごとのメインテナンスに通っている患者さんは、
・口の中の状態が把握できている
・小さな異常を早期発見できる
・詰め物の劣化に気付きやすい
・虫歯や歯周病を予防できる
というメリットがあります。
また、かかりつけの患者さんとして継続的な情報があるため、トラブルが起きた際も対応しやすい場合があります。
一方、長期間受診していない場合は、まず現状を確認するところから始まります。
詰め物が取れた原因は?
詰め物が取れる原因はさまざまです。
・接着剤の劣化
・二次虫歯
・歯ぎしりや食いしばり
・歯の破折
・かみ合わせの変化
単純に接着剤が外れただけならその日のうちに装着できる場合もあります。
しかし、
「虫歯ができていた」
「歯が割れていた」
「詰め物が変形していた」
という場合には、新しく作り直しが必要になることもあります。
つまり、「取れたから付けるだけ」とは限らないのです。
歯科医院もできる限り対応したい!
歯科医院は困っている患者さんを断りたいわけではありません。
痛みや不安を抱えている方を助けたいという気持ちはどの医院にもあります。
しかし、
・予約している患者さんを大切にすること
・十分な治療時間を確保すること
・安全な診療を行うこと
これらも非常に重要です。
急患を受け入れることで、予約患者さんを長時間待たせてしまうこともあります。
そのため、「すぐ診てほしい」という希望に応えられないこともあるのです。
予防のための通院は決して無駄ではない
「クリーニングなんて必要ない。」
「時間がもったいない。」
そう感じる方もいるかもしれません。
しかし定期的な通院によって、
・虫歯の早期発見
・歯周病の予防
・詰め物や被せ物のチェック
・かみ合わせの確認
ができます。
結果として、大きな治療を防ぎ、歯を長く残せる可能性が高くなります。
数か月に一度のメインテナンスが、将来の抜歯や長期治療を防ぐことにつながるのです。
まとめ
「歯医者なんて痛くなってから行けばいい。」
そう思っていても、実際に痛みやトラブルが起きた時には、
「今すぐ診てほしい。」
「今日治してほしい。」
と感じる方は少なくありません。
しかし、歯科医院にはすでに予約している患者さんがおり、すべての希望に即対応することが難しい場合があります。
長期間受診していなかった方ほど、まずは現在の状態を確認する検査や診断が必要になります。
困った時に安心して相談できるかかりつけ歯科医院を持ち、定期的なメインテナンスを続けることは、決して無駄ではありません。
「痛くなってから」ではなく、「痛くならないために通う」。
その積み重ねが、大切な歯を守り、将来の大きな治療を防ぐことにつながります。











