2026.07.31 診療コラム

白い詰め物なら何でも同じ?

THE DENTALが「レジン」と「詰め物」を使い分ける理由

こんにちは。THE DENTALです。

最近では、「銀歯は嫌なので白い詰め物にしたいです。」というご相談をいただく機会がとても増えました。

確かに、白い詰め物は見た目も自然で、歯を削る量も少なく済むことが多いため、とても優れた治療方法です。

しかし実は、白い詰め物だからといって、どこの歯にも同じように使えるわけではありません。

今日は、私たちが治療方法を決める際に大切にしている考え方についてお話しします。

レジン(CR)はとても優れた材料です

虫歯治療でよく使われる白い詰め物は、「コンポジットレジン(CR)」という樹脂の材料です。

歯をできるだけ削らずに治療できることが大きなメリットで、小さな虫歯や前歯の治療では欠かせない材料です。

その場で治療が終わることも多く、見た目も自然なため、多くの患者さんに選ばれています。

もちろん、THE DENTALでも日常的に使用しています。

でも、レジンは「一生もの」ではありません

一方で、レジンにも弱点があります。

時間が経つにつれて、

  • 少しずつ欠ける
  • 表面がすり減る
  • 色が変わる
  • 隙間ができる

といった変化が起こることがあります。

診療中にも、

「以前治療したレジンの縁が少し欠けていますね。」

「ここに段差ができていますね。」

という場面は少なくありません。

これ自体は珍しいことではなく、材料の性質によるものです。

実は、固まるときに少し縮んでいます

レジンは、柔らかい状態で歯に詰め、専用の光を当てて固めます。

このとき、ほんのわずかですが材料が縮む性質があります。

肉眼では分からないほど小さな変化ですが、この収縮によって歯との境目にわずかな力がかかります。

さらに長年使っていると、水分を吸収したり、噛む力を受け続けたりすることで少しずつ劣化していきます。

こうした積み重ねが、段差や隙間、着色につながることがあります。

奥歯の「歯と歯の間」は特に負担が大きい場所です

私たちが特に慎重になるのは、奥歯の歯と歯の間です。

この部分は噛む力が非常に強くかかります。

そのため、大きな虫歯をレジンだけで修復すると、

欠けたり、

割れたり、

再び虫歯になったりするリスクが高くなることがあります。

だからこそTHE DENTALでは、

「白ければ何でもレジン。」

という考え方はしていません。

虫歯の大きさや噛み合わせを考えながら、その歯に合った治療方法をご提案しています。

詰め物を作った方が長持ちすることもあります

奥歯の大きな虫歯では、歯型を取って作る詰め物(インレー)の方が適している場合があります。

精密に作製することで歯との適合が良くなり、長期的な安定につながるケースも少なくありません。

もちろん、すべての歯に詰め物が必要というわけではありません。

小さな虫歯ならレジン。

大きな虫歯なら詰め物。

というように、それぞれの特徴を活かして使い分けています。

「とりあえず白く詰める」はしません

診療では、

「ここもレジンでできますか?」

と聞かれることがあります。

技術的には可能な場合もあります。

しかし、数年後に同じ場所が欠けたり、再治療が必要になったりする可能性が高いのであれば、それが患者さんにとって本当に良い治療とは言えません。

だから私たちは、

**”今できる治療”ではなく、”長く持つ治療”**を考えています。

材料選びも治療の一部です

詰め物には、それぞれメリットとデメリットがあります。

レジン。

セラミック。

ジルコニア。

それぞれ得意な場所が違います。

THE DENTALでは、

虫歯を取った後の大きさ、

残っている歯の量、

噛み合わせ、

そして患者さんのご希望も踏まえながら、一緒に治療方法を決めています。

「白い材料だから安心。」

ではなく、

「この歯には、この方法が一番長持ちする。」

そう考えながら治療をご提案しています。

歯は一度削ると元には戻りません。

だからこそ、その場だけではなく、5年後、10年後を見据えた治療を大切にしています。

「もちろん、小さな虫歯や前歯など、レジンが第一選択となるケースも数多くあります。大切なのは『どの材料が一番良いか』ではなく、『その歯に最も適した材料を選ぶこと』だと私たちは考えています。」

池尻大橋 一般歯科 小児歯科 矯正歯科 口腔外科 THE DENTAL

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