JOURNAL
歯医者で何をされるのか分からないから怖い方へ|初診ではどんなことをするの?
皆さまこんにちは!
池尻大橋の歯科医院、THE DENTAL歯科助手の伊東です。
「歯医者に行かなければいけないのは分かっているけれど、何をされるのか分からなくて怖い」
患者さんとお話ししていると、このような不安を持っている方は少なくありません。
歯が痛い、詰め物が取れた、歯ぐきから血が出るなど、気になる症状があっても、歯科医院を予約するまでに何週間、何か月とかかってしまうことがあります。
歯科治療の痛みが怖いという方もいますが、実際には痛みそのものよりも、
「いきなり歯を削られるのではないか」
「何本も虫歯があると言われたらどうしよう」
「高額な治療を勧められるのではないか」
「自分の口の中を見られるのが恥ずかしい」といった、“何が起こるか分からないこと”に不安を感じている方も多いように思います。
今回は、歯医者に行くのが怖い方に向けて、初診ではどのようなことをするのか、診察や検査はどのように進むのか、嫌な治療を断ることはできるのかについてお話しします!
歯医者が怖いのは、決して珍しいことではありません
歯科医院が苦手だからといって、恥ずかしく思う必要はありません。
過去に痛い治療を受けた経験がある方や、子どもの頃に押さえつけられて治療をされた経験がある方は、歯科医院のにおいや治療器具の音を聞くだけで緊張してしまうことがあります。
また、長期間歯科医院へ行っていない方ほど、
「怒られるのではないか」
「どうしてここまで放置したのかと言われそう」と考え、さらに受診しづらくなってしまいます。
しかし、歯科医院の役割は、患者さんを叱ることではありません。
今のお口の状態を確認し、これからどうしていくかを一緒に考えることが目的です。
どれだけ長く歯科医院へ行っていなかったとしても、受診しようと思ったその日が治療を始めるタイミングです。
過去のことを責めるよりも、今残っている歯をどのように守るかを考える方が大切です。
初診で、いきなり歯を削るとは限りません
歯医者に行くのが怖い方の中には、
「診療台に座ったら、すぐに歯を削られる」と思っている方もいます。
しかし、初診時には、まず患者さんのお話を聞くことから始まります。
どの歯が痛いのか、いつから症状があるのか、冷たいものがしみるのか、かんだときに痛いのかなど、現在困っていることを確認します。
同じ「歯が痛い」という症状でも、その原因は虫歯、歯の根の炎症、歯周病、歯ぎしり、知覚過敏、親知らずなどさまざまです。
実際にお口の中を確認せず、症状だけで治療を決めることはできません。
そのため、まずは問診を行い、お口の中を診察し、必要に応じてレントゲン撮影や歯ぐきの検査を行います。
検査結果を確認してから、現在の状態や考えられる治療方法について説明します。
痛みが強く、当日に処置が必要な場合を除けば、初診は検査と説明を中心に行い、本格的な治療は次回以降になることもあります。
「今日は話と検査だけにしたい」
「治療を始める前に、一度持ち帰って考えたい」という希望がある場合は、診察前に伝えていただいて構いません。
歯医者の初診では何をするのか
歯科医院によって内容は異なりますが、初診では大きく分けて、問診、口腔内診査、レントゲン撮影、歯周病検査、写真撮影、治療方針の説明などを行います。
最初に問診票へ、現在の症状やこれまでに受けた治療、服用している薬、アレルギー、持病などを記入していただきます。
歯科治療では、血液をサラサラにする薬、骨粗しょう症の薬、糖尿病や高血圧の状態などが治療内容に影響することがあります。
安全に治療を行うためにも、服用中の薬がある方は、お薬手帳や薬の名前が分かるものをお持ちください。
その後、診療室でお口の中を確認します。
虫歯があるかだけでなく、過去に治療した詰め物や被せ物の状態、歯の欠け、かみ合わせ、歯ぐきの腫れ、歯石の付着なども確認します。
必要に応じてレントゲン撮影を行います。
レントゲンでは、目で見える部分だけでは分からない歯と歯の間の虫歯、歯の根の状態、歯を支える骨の状態、親知らずの位置などを確認できます。
歯ぐきの検査では、歯と歯ぐきの隙間の深さや出血の有無、歯の揺れなどを確認します。
検査と聞くと痛そうに感じるかもしれませんが、痛みがある場合や苦手な検査がある場合は、無理に進めずに調整することもできます。
レントゲンを撮るのが不安な方へ
「痛い歯だけを見てほしいのに、なぜレントゲンが必要なのですか」と聞かれることがあります。
歯は、口の中に見えている部分だけで判断できないことがあります。
見た目には小さな虫歯に見えても、内部で大きく広がっている場合があります。
反対に、黒く見えても、すぐに削る必要がないこともあります。
歯の根の先に炎症があるか、歯を支える骨が減っていないか、過去の根管治療がどのような状態かといったことも、レントゲンを見なければ分かりません。
診断が十分でないまま治療を始めると、本来必要ではなかった部分を削ったり、原因とは異なる歯を治療したりする可能性があります。
レントゲン撮影は、何となく撮るのではなく、安全で適切な治療計画を立てるために行います。
撮影内容について疑問がある場合は、撮影前に理由を確認していただいて構いません。
痛い治療を勝手に始めることはありません
歯医者が怖い方にとって、最も心配なのは治療中の痛みではないでしょうか。
虫歯を削る場合や、神経に近い部分を処置する場合には、必要に応じて局所麻酔を使用します。
麻酔をしたからといって、すぐに治療を始めるわけではありません。
麻酔が効くまで待ち、実際に感覚が少なくなっているかを確認してから処置を進めます。
治療中に痛みがある場合は、我慢し続ける必要はありません。
事前に、
「痛かったら左手を上げてください」などの合図を決め、手が上がったら治療を止めます。
痛みの感じ方には個人差があります。
同じ治療でも、ほとんど痛みを感じない方もいれば、麻酔が効きにくい方もいます。
炎症が強い部分では、通常より麻酔が効きにくくなることもあります。
そのような場合は、麻酔を追加したり、方法を変えたり、その日は応急処置にとどめたりすることがあります。
「痛いと言ったら迷惑なのではないか」と遠慮する必要はありません。
我慢した結果、歯科治療への恐怖がさらに強くなってしまう方が、今後の治療には影響します。
どこまで治療するかは相談して決められます
検査をすると、患者さんが気にしていた場所以外にも問題が見つかることがあります。
例えば、痛みのある歯のほかに虫歯が見つかったり、歯周病が進行していたり、過去に治療した被せ物の中で問題が起きていることがあります。
複数の問題が見つかると、
「全部すぐに治療しなければいけないのか」
と不安になるかもしれません。
しかし、治療には優先順位があります。
強い痛みや腫れがある場所、急速に悪化する可能性がある場所を先に治療し、経過を見ても問題がない部分は定期的に確認することもあります。
また、治療方法が一つとは限りません。
保険診療と自由診療の選択肢がある場合や、歯を残す治療と抜歯を検討する場合など、それぞれに利点と注意点があります。
歯科医師から説明を受けたうえで、費用、通院回数、見た目、耐久性などを考慮し、患者さんと相談して決めていきます。
説明を聞いたその場で、すぐに決断できなくても問題ありません。
分からないことがあれば、繰り返し質問してください。
高額な治療を勧められそうで怖い方へ
歯科医院を受診すると、自由診療を強く勧められるのではないかと心配される方もいます。
確かに、歯科治療には保険診療と自由診療があり、使用できる材料や治療方法に違いがあります。
ただし、自由診療を選ばなければ治療を受けられないということではありません。
まずは現在の状態を診断し、どのような治療方法が考えられるかを説明することが大切です。
保険診療で可能な方法、自由診療で選択できる方法、それぞれの違いを聞いたうえで判断していただきます。
費用が心配な場合は、
「保険診療の範囲で治療したい」
「費用を確認してから決めたい」と、最初に伝えていただいて構いません。
金額が分からないまま治療を進められることに不安がある方は、処置前に費用や通院回数の目安を確認してください。
口の中を見られるのが恥ずかしい方へ
虫歯が多いこと、歯石が付いていること、口臭があるかもしれないことを気にして、歯科医院へ行けない方もいます。
しかし、歯科医師や歯科衛生士は、毎日さまざまなお口の状態を診ています。
長期間歯科医院に通えていなかった方や、歯磨きが難しい事情がある方も珍しくありません。
私たちが見ているのは、「きれいにできているかどうか」を評価するためではなく、どこに問題があり、どのように改善できるかを確認するためです。
歯石が多ければ、何回かに分けてクリーニングを行うことがあります。
虫歯が複数あれば、優先順位を決めて一つずつ治療します。
一度にすべてをきれいにする必要はありません。
受診した時点から、少しずつ改善していけばよいのです。
歯科医院が怖いことを最初に伝えてください
予約時や問診票に、
「歯科治療が怖いです」
「過去に痛い経験があります」
「治療前に必ず説明してほしいです」と書いていただくことで、スタッフも配慮しながらご案内しやすくなります。
診療室に入ってから伝えていただいても構いません。
怖いことを隠したまま治療を受けると、体に力が入り、普段より疲れてしまいます。
緊張が強い場合には、最初から長時間の治療を行わず、診察と説明だけにすることも一つの方法です。
診療台を完全に倒すことが苦手な方、器具が口に入ると吐き気が出やすい方、口を長く開けることが難しい方なども、遠慮なくお知らせください。
できる範囲で休憩を入れたり、診療台の角度を調整したりしながら進めます。
分からないまま治療を受けないことが大切です
歯科治療が怖いときほど、説明を聞いても頭に入りにくいものです。
緊張している状態では、治療後に、
「結局、今日は何をしたのだろう」
「次回は何をするのか分からない」となることがあります。
そのため、治療前には、
「今日はどの歯に、どのような処置をするのか」
「麻酔を使うのか」
「どのくらい時間がかかるのか」を確認しておくと安心です。
治療後には、今日行ったことと、次回行う予定の治療について聞いておきましょう。
分からないまま治療が続くと、不安はなくなりません。
治療内容を理解できるようになると、「何をされるか分からない怖さ」は少しずつ小さくなります。
歯医者が怖い方こそ、痛くなる前の受診がおすすめです
歯科医院が怖い方ほど、限界まで我慢してから受診する傾向があります。
しかし、強い痛みや腫れが出てからでは、応急処置が必要になったり、麻酔が効きにくかったり、治療の選択肢が少なくなったりすることがあります。
小さな虫歯であれば、短時間の処置で済むことがあります。
歯ぐきの軽い炎症であれば、クリーニングやセルフケアの改善で落ち着くこともあります。
症状が小さい段階で受診した方が、治療の負担も少なくなる可能性があります。
「痛くなるまで行かない方が、歯医者に行く回数が少なくて済む」と思われるかもしれませんが、実際には症状が進行してからの方が、治療回数が増えやすくなります。
まずは治療を受けるためではなく、状態を確認するために受診するという考え方でも構いません。
まずは今の状態を知るところから始めましょう!
歯医者で何をされるか分からないことが怖いのであれば、事前に確認してから進めればよいのです。
初診では、患者さんのお話を聞き、お口の中を診察し、必要な検査を行います。
検査結果をもとに、治療が必要な場所や、考えられる治療方法について説明します。
説明を聞いたうえで、どこから治療するのか、どの方法を選ぶのかを相談していきます。
分からないまま歯を削ったり、希望していない治療を勝手に進めたりすることが、良い歯科治療だとは考えていません。
「今日は診てもらうだけにしたい」
「怖いので少しずつ進めたい」
「何をするか、その都度説明してほしい」このような希望があれば、遠慮なくお伝えください。
受診するまでが一番怖かったという方は、実際にたくさんいらっしゃいます。
まずは今のお口の状態を知るところから、一緒に始めていきましょう!
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