JOURNAL
良い歯医者は高いはウソ
いい歯医者は高い!はウソ
歯科衛生士の寺尾です。
歯科業界では、『いい歯医者は治療費が高い』。
高性能機器や、最先端の治療を取り扱っている歯医者は、治療費が高いと常識のように思われていますが、
これは真っ赤なウソです。
いい歯医者が高いのではなく『利益率をたくさん治療費に含む歯医者は高い!』です。
人件費、機械代、セミナー代、ガス水道代、テナント代などの運転費が多すぎる、高すぎるから治療代が高くなるのです。
当医は利益云々よりも、歯医者に来ていただいた患者様に満足して帰って頂けることを目標としています。
そうすれば自ずと患者さんが増えリピート率も上がり利益も安定してくると考えるからです。
当院は適正価格で、かつ自費診療から保険診療まで豊富なプランを患者様と共に考えていきます。
ちなみにいい歯医者の定義とは、
①接客態度が良い
②清潔感のある空間
③歯医者の腕が良い
と私は解釈します。それでは一つづつ解説していきます。
①接客態度が良い
技術職として一流の技術があっても挨拶をしなかったり、説明をされずに治療に入られては、
「もう二度とこの歯医者に来るか!」
となってしまうと思います。
逆に腕がイマイチでも愛想が良かったり、丁寧な説明をする歯医者には、リピートしたくなるものです。
当院は、一流の技術は人間力が伴い、患者さんと組織への愛があって、初めて活かされるものだと思います。
一流の技術と人間力の両輪を学び精進していきます。
②清潔感のある空間
歯科医院においては滅菌の徹底や院内感染の予防など他のサービス業以上に清潔感が重視されますが、「どのように清潔さを保つか」という視点を持つことが大切なのです。
患者さん側の目線で「清潔で安心・安全な環境状態」
・待合室の隅っこに埃は溜まっていないか
・チェアの水を吐き出す所は常に清潔を保てているか ・アート作品や、PCに埃は積もっていないか |
患者さん側の心理としては
「歯科医院のこういうところの手入れも行き届いていないのであれば、滅菌とかホームページに書いてあっても、なんだか信憑性に欠ける……」となります。
患者さんの小さな信頼を勝ち得ていくためにも日々の小さな努力が実を結んでいく必要があるのではないかと思います。
さらに院内清掃を徹底することは、単に空間を綺麗にするだけでなく、組織の育成にも繋がるのではないかいと思います。
◯「気づき」の心
◯主体性・自発性
◯相手を「想う」働き
そして、上記の意識が患者さんに伝わると快く思ってもらえますし、口コミで評判が拡散されれば院内はやがてにぎやかになっていきそうです。
③歯医者の腕が良い
私自身もそうですが、歯科の治療を受けようと思ったら、腕の良い歯科医師に診てもらいたいと思います。
さて、その「腕の良さ」では何が重要なのでしょうか。
「手先が器用!」
確かにそれは、不器用よりは器用の方がいいでしょう。
「治療が痛くない!」
私も痛いのは苦手ですので、診療台の上に横になれば、「痛くないようにどうかお願いします」と思わず念じます。
でもそれより何より大切なのは、
「正しい診査診断ができるか、患者さんの意思決定をフェアにサポートできるか?」ということです。
診査診断が正しくなければ、
治療をしたけれども痛みが変わらない…….
頑張って通ったけれども腫れが取れない…….
明確な理由なく、抜歯と言われる…….
そんなことが起きてしまう可能性があります。
「ライセンスを持っているのだから、そのくらいはできるでしょう」
と思うかもしれません。
でも、そこまで正しい診断を導くまでの時間が確保できなかったり、検査をしきれないことも、あるのかもしれません。
経験が足りなかったり、そのための研鑽(歯科大学の教育だけでそこまではサポートできていないのが現実です)を積んでいない場合もあるでしょう。
一方、「患者さんの意思決定」とは何でしょうか?
病気の診断というものは、きちんとした診査を行えば、自ずと一つに決まります。
しかしだからといって、その診断に基づいて必ずすぐに治療を行わなければならないわけではありません。
そこには、患者さんそれぞれのお考えや価値観、お仕事や家庭の事情、確保できるお時間等、様々なことを鑑みる必要があります。
そして、そこに偏りのない正しい医療情報の提供があって、患者さんご自身で、「ではどうするのか?」を考えていく。
それが「患者さんの意思決定」となります。
歯医者側が決めるわけではないのですが、そのことを理解してサポートできる歯医者が、真の「腕の良い歯医者」であるのではないでしょうか。