JOURNAL
妊娠性エプーリスとは
みなさまこんにちは 受付の松本です。
2月も後半にさしかかり、3月の訪れが近づいてきましたね。
寒かった冬が終わり、暖かな春が待ち遠しいですね。
先日行われた北京オリンピックでは、男子フィギュアスケート代表、羽生結弦選手のエキシビションで起用された曲が「春よ、こい」でしたね。
松任谷由美さんの名曲ですね。
冬の雪も趣があって素敵ですが、春の桜を早く見たいと思う今日この頃です。
では本日は妊娠中のお口のトラブルについてお話します。
妊娠中のお口のトラブルには沢山の種類があります。
その中でも、良性の腫瘍ですが名前を聞きなれないものがありますのでご紹介いたします。
妊娠性エプーリス
妊娠性エプーリスとは、妊娠を期に増加した女性ホルモンにより歯茎に良性腫瘍ができてしまうことをいいます。
歯茎は赤く腫れ、隆起上に膨らんだ「できもの」のような形状をしています。
妊娠期に歯茎にいきなり腫瘍ができたら驚く方も多いと思います。
しかし、安心してください。
妊娠性のエプーリスは良性腫瘍なので、積極的に手術で摘出をするということは行わず、経過観察をしていきます。
妊娠初期から中期にかけて多くみられ、出産後自然消滅することがほとんどです。
しかし、妊娠性エプーリスは血管性に富んでいるため、出血や痛みを伴います。
また、妊娠性エプーリスは歯に覆い被さるように腫れてしまうことが多く、痛みや出血を伴うため、歯みがきがしにくくなります。
そうなると結果的に歯周病の進行が進んでしまうという悪循環となってしまいます。
●予防と治療
妊娠性エプーリスは女性ホルモンの変化によって妊娠中のどんな方にも起こりうる腫瘍のため、特別な予防法はありません。
妊娠中の女性の5%が罹患すると言われています。
また、良性腫瘍で出産後自然消滅することが多く積極的な摘出は行いません。
出産後もまだ残存していて、日常生活に困るようであれば除去していくという方針となります。
そして、明確な予防法というものは残念ながらないので、日頃から丁寧な歯みがき(ブラッシング)をすることを心がけるようにしましょう。
正しい歯ブラシの使い方で歯を磨くということもとても重要です。
もしも、妊娠性エプーリスができてしまい歯みがきがつらい際は、腫れた部分と歯の間を磨くようにしましょう。
また、歯ブラシを斜めに当てて腫瘍に触れないように磨くことや、フロス・歯間ブラシなどの補助道具も上手く活用して可能な限り清潔に保つようにすることをおすすめします。
妊娠性エプーリスは歯肉を清潔に保つとできづらくなると考えられています。
もし、つわりが辛く歯みがき自体が難しいようでしたら食事後にうがいをし、夜寝る前だけは磨くようにしましょう。
夜間就寝中は一番口腔内の細菌が活発に活動する期間ですので夜だけは頑張ってみてください。
妊娠性エプーリスは良性腫瘍ですが、気になる方をや不安な方はぜひTHE DENTALまでお声かけください!!