2022.07.06 診療コラム

セラミック治療のメリット

皆様こんにちは。歯科衛生士の八田です。
本日はセラミックのメリットとデメリットについてご説明いたします。
最近は歯の審美性にこだわる人も多く、そのためセラミック治療を希望する方が増えています。

セラミック治療とは

セラミック治療とは、詰め物や被せ物の材質をセラミックにするための治療です。
分かりやすく言えば、銀歯を使用している人がセラミックに交換することです。
また、最初から詰め物や被せ物をセラミックにすることもできます。
つまり、歯科におけるセラミックとは銀歯と同じで詰め物や被せ物のことを示します。

セラミックのメリット

セラミックのメリット、それも銀歯と比較した際のメリットには以下のようなものがあります。

1. 審美性が高い
セラミックの最大のメリットが審美性の高さです。
見た目が白いのはもちろんですが、ただ白いだけでなく天然の歯に近い白さと光沢を持っています。
特にオールセラミックは一見天然の歯と見間違えるほどの美しさです

2. 二次虫歯を予防できる
銀歯は劣化すると歯との接着が剥がれ、そこに隙間が生じます。
そうすると隙間から細菌が入り込んで虫歯の再発、すなわち二次虫歯が起こってしまいます。
その点セラミックは歯との接着もしっかりしており、プラークも付着しにくいため二次虫歯を予防できます。

3. 長持ちする
セラミックも永久に使用できるわけではないですが、銀歯に比べて寿命は遥かに長くなっています。
銀歯は一般的に5年ほどで寿命になりますが、セラミックは10年以上使用できます。
オールセラミックなら劣化による変色も起こらないため、美しさをずっと維持できます。

4. 金属アレルギーの心配がない
金属アレルギーを持つ人は、それが理由で銀歯を使用することができません。
一方セラミックの材質は陶器なので、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
ただしメタルボンドはセラミックでありながらも一部金属を使用しているため、この点については除外されます。

セラミックのデメリット

セラミックのデメリット、それも銀歯と比較した際のデメリットには以下のようなものがあります。

1. 費用が高い
セラミックは健康保険が適用されないため、費用が高額になります。
ちなみに、ハイブリッドセラミックは一部健康保険が適用されるケースがあるものの、その場合は従来のハイブリッドセラミックとは異なったタイプになります。

2. 硬さは銀歯に劣る
セラミックは決して脆いわけではないですが、単純な硬さにおいては銀歯に劣ります。
このため、あまり強い力で噛むと欠けたり割れたりする可能性があります。
最近ではジルコニアセラミックという硬さに優れたセラミックも存在しています。

セラミックの種類

セラミックにはいくつかの種類があり、それぞれ独自の特徴を持っています。

オールセラミック
文字どおり100%セラミックのタイプです。光沢のある白さは天然の歯と見分けがつかないほど美しく、
審美性においても機能性においてもセラミックの中で最も優れています。
ただしその反面、他のセラミックに比べて費用が高いのが短所です。

ハイブリッドセラミック
レジンを混ぜたタイプで、レジンが混ざっていることが長所にも短所にもなっています。
長所としては100%セラミックのタイプに比べて費用が安く、セラミックでありながらお手軽さがあることです。
短所としてはレジンが混ざっているため、長年使用していると変色が起こることです。

メタルボンド
見える表側がセラミック、見えない裏側が金属になった特殊なタイプです。
金属を使用しているため、セラミックでありながら金属の硬さを備えているのが長所ですが、金属アレルギーの人にはその対象になってしまうという短所があります。

ジルコニアセラミック
最大の特徴は硬さで、ジルコニアは人工ダイヤモンドとも言われています。
このため、欠けや割れが指摘されていたセラミックの弱点が克服されています。
短所としてはオールセラミック同様、他のセラミックに比べて費用が高いことです。

まとめ

いかがでしたか?
審美性の高さが目立つセラミックですが、実は機能性においても銀歯よりも優れた特徴を持っています。
ただしその反面、健康保険が適用されないので費用が高くなるのが欠点です。
気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。

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