JOURNAL
親知らずは痛くなってから抜けばいい?抜けばいい?
意外と知られていない「水平埋伏智歯」の話
こんにちは。THE DENTAL本間です。
暑い日が続くようになり、冷たい飲み物がおいしい季節になりましたね。
診療をしていると、患者さんからよく聞かれる質問があります。
「親知らずって、痛くなってから抜けばいいんですか?」
実はこの質問には、一つだけの正解はありません。
歯科医師によって考え方が違うこともあります。
今日は、THE DENTALで親知らずをどのように考えているのか、お話ししたいと思います。
親知らずにもいろいろな種類があります
一口に親知らずと言っても、すべてが同じ状態ではありません。
真っすぐ生えているもの。
半分だけ顔を出しているもの。
そして、今回お話しするのが**横向きに埋まっている親知らず(水平埋伏智歯)**です。
このタイプは歯ぐきや骨の中で横倒しになったまま埋まっているため、自分ではほとんど見えません。
痛みがなければ存在を知らないまま過ごしている方も多く、レントゲンやCTで初めて見つかることも珍しくありません。
痛みがなくても問題が起こることがあります
「痛くないなら、そのままでいいですよね?」
そう思われる方も多いのですが、実はそうとも限りません。
横向きに埋まっている親知らずは、長い年月をかけて少しずつ隣の歯に影響を与えることがあります。
特に気を付けたいのが、手前の7番の歯との間です。
この部分は歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすい場所です。
その結果、
- 歯周ポケットが深くなる
- 歯ぐきが腫れる
- 隣の歯が虫歯になる
- 手前の大切な奥歯まで失うリスクが高くなる
といった問題につながることがあります。
親知らずそのものよりも、隣の健康な歯に悪影響を及ぼすことが一番心配なのです。
「抜かなくてもいい」という先生もいます
実は親知らずに対する考え方は歯科医師によって少し違います。
「痛みが出るまで様子を見ましょう。」
という先生もいれば、
「今のうちに抜いておきましょう。」
という先生もいます。
どちらも間違いではありません。
ただ、私たちや口腔外科では、横向きに埋まった親知らずは将来的なリスクが高い歯として考えることが多くあります。
そのため、患者さんの年齢や状態にもよりますが、抜歯をご提案することが少なくありません。
抜くことで得られるメリット
親知らずを抜く目的は、痛みを取るためだけではありません。
実際には、
- 奥歯が磨きやすくなる
- 歯ぐきが清潔な状態を保ちやすくなる
- 将来の歯周病リスクを減らせる
- 隣の歯を長く守れる
という予防的な意味合いもあります。
実際に抜歯後は、
「奥まで歯ブラシが届くようになった。」
「違和感がなくなった。」
という患者さんも多くいらっしゃいます。
逆に抜かなくてもいい場合もあります
もちろん、すべての親知らずを抜くわけではありません。
真っすぐ正常に生えていて、しっかり噛めている。
毎日きちんと清掃できている。
周囲の歯ぐきにも問題がない。
このような場合は、そのまま経過を見ていくこともあります。
大切なのは、
「親知らずだから抜く」のではなく、「その親知らずが将来どんな影響を与えるのか」を考えることです。
レントゲンだけで分かることもあります
親知らずは見えていないことが多いため、お口の中だけでは判断できません。
レントゲンやCTで位置や向き、神経との距離を確認して初めて、安全に治療計画を立てることができます。
「今は痛くないから大丈夫。」
そう思っていても、実際には将来的なリスクが隠れていることもあります。
「痛くなってから」ではなく、「今の状態」を知ることが大切です
親知らずは、人によって本当に状態が違います。
すぐに抜いた方がいい方もいれば、何年も経過観察で問題ない方もいます。
だからこそ大切なのは、
「抜く・抜かない」を決めることではなく、自分の親知らずがどんな状態なのかを知ること。
THE DENTALでは、レントゲンやCTをもとに現在の状態をご説明し、抜歯が必要な理由や、経過観察でよい理由まで丁寧にお話ししています。
親知らずについて気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
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