JOURNAL
歯周病検査?クリーニング?
皆さま、こんにちは!歯科助手の伊東です。
よく受付で問われる質問が
「クリーニングしたのに、なぜまた来院?歯周病検査はなぜ何回も必要なの?」
「クリーニングが終わったばかりなのに、また1週間後に来てくださいと言われた。」
「3か月後の定期検診じゃないの?」
「歯周病の検査って1回で終わらないの?」です。
歯科医院でこのように感じたことがある方は少なくありません。
特に痛みがない場合や、見た目に問題がない場合は、「何度も通う必要があるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
今回は、なぜクリーニング後に再度来院が必要なのか、なぜ歯周病の検査や治療が複数回に分かれるのかについて詳しくお話しします!
そもそも、「クリーニング」と「歯周病治療」は実は別物です
多くの方が歯科医院で受けるお掃除をまとめて「クリーニング」と呼んでいます。しかし実際には、
・定期的なメインテナンス
・歯石除去
・歯周病検査
・歯周病治療
・歯ぐきの状態の再評価
など、いくつかの段階があります。
歯の表面の着色や汚れを落とすだけであれば、1回で終わることもあります。しかし歯周病が見つかった場合は、それは単なるクリーニングではなく「治療」になります。
歯周病は痛みなく進行する病気
歯周病は、日本人の成人の多くがかかっていると言われる病気です。しかし厄介なのは、初期段階ではほとんど症状がないことです。
・歯ぐきから血が出る
・口臭が気になる
・歯ぐきが腫れる
・歯が少し揺れる
このような症状が出た時には、すでに進行している場合もあります。
そのため歯科医院では、見た目だけではなく数値で歯ぐきの状態を確認します。
歯周病検査では何をしているの?
歯周病検査では、専用の器具を使って歯と歯ぐきの隙間の深さを測定します。
健康な歯ぐきであれば2~3mm程度ですが、歯周病が進行すると4mm、5mm、6mmと深くなります。
さらに、
・出血の有無
・歯の揺れ
・歯ぐきの状態
・磨き残しの量
なども確認します。
これらの情報をもとに、どこに炎症があるのか、どの部分に歯石が付いているのかを判断します。
なぜ1週間後に来院するの?
患者さんから最も多い質問が、
「クリーニングしたのに、なぜまた1週間後なの?」
というものです。
その理由の一つは、一度にすべての歯石を取ることが難しい場合があるからです。
特に歯周病が進行している場合、歯ぐきの中の深い部分にも歯石が付着しています。これを無理に一度で取ろうとすると、
・痛みが強くなる
・出血が増える
・治療時間が長くなる
・患者さんの負担が大きくなる
という問題があります。
そのため、上下で分けたり、左右で分けたりしながら数回に分けて治療を行います。
歯ぐきはすぐには治らない
歯石を取ったからといって、その日に歯ぐきが健康になるわけではありません。
炎症が落ち着くまでには時間が必要です。
例えば、
1回目:検査
2回目:右側の歯石除去
3回目:左側の歯石除去
4回目:再検査
という流れになることがあります。
これは治療が長引いているわけではなく、歯ぐきが改善したかどうかを確認するために必要な期間です。
再検査はとても大切です!
歯周病治療で特に重要なのが「再評価」です。
最初の検査で5mmあった歯周ポケットが、治療後に3mmになっているのか、それともまだ炎症が残っているのかを確認します。
もし改善していれば、その後は3か月ごとのメインテナンスへ移行できます。
逆に炎症が残っている場合は、さらに必要な治療を行うことがあります。
つまり、
「治療したから終わり」
ではなく、
「治療して良くなったか確認する」
ことが非常に大切なのです。
なぜ3か月後ではダメなの?
「じゃあ再検査を3か月後にすればいいのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、治療直後の状態を確認せずに3か月空けてしまうと、
・治療が十分だったのか分からない
・炎症が残っていても気付けない
・歯周病が進行する可能性がある
という問題があります。
例えるなら、風邪の薬を飲んでも症状が改善したか確認せず、そのまま3か月後に受診するようなものです。
歯周病も「治療後の確認」が重要な病気なのです。
定期クリーニングは治療後のメインテナンス
患者さんがイメージする「3か月ごとのクリーニング」は、歯周病治療が終了した後のメインテナンスです。
つまり、
①歯周病検査
②必要な歯石除去・治療
③再検査
④状態が安定
⑤3か月ごとの定期メインテナンス
という順番になります。
歯ぐきの状態が安定して初めて、3か月ごとの管理に移行できるのです。
まとめ
「なんでそんなにクリーニングに通わなきゃいけないの?」
「また1週間後なの?」
「歯周病検査って何回やるの?」
このように感じる方は決して少なくありません。
しかし歯周病は、痛みがなく進行する病気です。そしてクリーニングだけではなく、検査・治療・再評価という段階を経て初めて健康な状態へ近づきます。
何度も通院することが面倒に感じることもあるかもしれません。
しかし、その数回の通院が将来の歯を守ることにつながります。
「なぜ今この治療が必要なのか」を知ることで、安心して通院していただければと思います。
歯を失ってから後悔するのではなく、今ある歯を長く守るために、歯周病治療と定期的なメインテナンスを大切にしていきましょう!











